最近は夫婦共働きが「普通」になってきていますが、みなさんのご家庭はいかがでしょうか。
仕事の関係でダイバーシティの専門家のお話を伺う機会があったのですが、「女性は自分の生活スタイルを変えてでも家事/育児をするが、男性は変えずにできる範囲で家事/育児をしようとする人が多い」とおっしゃっていました。すごくよくわかる・・・。男性自身の考え方だけでなく、その男性の周囲(主に職場)の考え方も問題だったりして、なかなか難しいんですけど、我が家も含め、変わって行ってほしいなぁと思います。
前置きが長くなりましたが、今日は新婚カップルのお話です。私にもこんな時期もあったような無かったような・・・。
あらすじ
わにのバルボンさんが勤める動物園の森の中に、保育園があります。動物たちが動物園で働いている間、こどもたちを預かっているのです。
こどもたちはさくらせんせいが大好き。コアラちゃんとカンガルーくんはいつもさくらせんせいにくっついています。でも、お父さん、お母さんが迎えにくると、みんなお父さん、お母さんが大好きになります。
バルボンさんは仕事が終わると、保育園にやってきて片付けを手伝います。バルボンさんとさくらさんはバスで一緒に家に帰ります。家に着くと、今日あったできごとをいっぱいいっぱいお話するのです。
おすすめポイント
サラリーマンが主役というめずらしい絵本
バルボンさんは動物園で働くサラリーマンです。仕事の日はバスで動物園に通い、「動物園のワニ」の姿をプロとして演じます。仕事が終わるとさくらさんと一緒に家に帰り、仲良くお話をします。シリーズの前作では、仕事終わりにさくらさんとデートをしていましたので、今回結婚してくれていてほっとしました。(笑)
シリーズを通して読んでいただくのがおすすめですが、なぜこの本にしたかと言うと、バルボンさんがさくらさんにとても優しく、共働きもうまくいってるように見えたからです。いいなぁ。
バルボンさんもさくらさんも、どうぞ幸せにね!
作者について
作者はとよたかずひこさんです。
絵本を作る時は、キャラクターの背景を考えるというとよたさん。大人気のももんちゃんは、大平原にお母さんと2人で住んでいる設定なのだとか。(ちなみにももんちゃんは、男の子。)
シリーズ開始当時のバルボンさんの設定は、33歳独身、血液型はO型、動物園勤務でした。なんとか彼女を作ってやりたいと思ったけれど、なかなか自然な出会い方を考えつかなかったそうです。バルボンさんはどんな働き方をしているのかを考えているうちに、無事にさくらさんと出会うことができたのだとか。
出会いが無いと悩むのは、現実世界でも絵本の世界でも同じなのですね!(笑)